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リクシス調査:女性管理職のビジネスケアラー率は男性管理職の2倍|管理職1万721人のデータ対象、全年代で男性管理職を上回る、負担感や悩みを解消する企業からの支援が不可欠に

リクシス調査:女性管理職のビジネスケアラー率は男性管理職の2倍|管理職1万721人のデータ対象、全年代で男性管理職を上回る、負担感や悩みを解消する企業からの支援が不可欠に

●ビジネスケアラー最新実態レポート『女性登用が進む中、介護両立支援は”待ったなし”に』
詳細レポートダウンロードURL: https://form.k3r.jp/lyxis/wpdllcat12


仕事と介護の両立支援プログラム「LCAT」を提供する株式会社リクシス(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐々木裕子、以下リクシス)は、2023年7月4日、『ビジネスケアラー最新実態レポート(2023年6月版)』を発表しました。本レポートでは、女性活躍が進むなか、女性管理職層における介護との両立について分析しています。

LCAT利用者のうち、管理職10721人のデータをもとに、想定する介護対象者の現在の状態をきいたところ、すでに介護問題に直面している割合(※1)は、女性管理職で22%、男性管理職で20%とほぼ同水準でした。
(※1)親や高齢の家族など想定する介護対象の家族が「すでに要介護認定を受けている」、もしくは「まだ要介護認定まではしていないが、すでに頻繁にケアが必要な状況にある」割合

しかし、それらの家族について、「日々要介護家族をサポートしながら仕事をしている」と回答した割合、いわゆるビジネスケアラー発生確率をみると、全年代を通じて、女性管理職の方が男性管理職よりも高い結果となっています。特に管理職層のボリュームゾーンである40-54歳の年代では、女性管理職のビジネスケアラー発生確率は男性管理職の約2倍となっていることが明らかになりました。

■女性管理職の「主たる介護者率」は男性より高率〜「介護の担い手は女性」との無意識バイアス?

管理職ビジネスケアラーとして日々仕事と介護を両立している876名のデータを男女別に解析すると、実は両立中の介護モデル自体に大きな違いがあることが顕著になりました。

 男性管理職ケアラーは、主たる介護者が「自分」であると回答したのは28.2%で、次に多い介護モデルは主たる介護者が「自分の配偶者」(25.3%)でした。これに対して、女性管理職ケアラーでは主たる介護者が「自分」と答えた割合が41.8%と高い率になっており、次に多かったのが親同士で介護している「老老介護モデル」(27.6%)でした。

さらに、まだ日々の介護には直面していないものの数年内に要介護家族の世話が必要になるとみている【ビジネスケアラー予備軍管理職】も、いざというときに想定する主たる介護者が「自分」であると答えた割合は、女性管理職が圧倒的に多い(34.2%)結果となっています。

■7割「辛い」、5割「キャリア継続不安」と女性管理職ケアラーの悩みは男性より深い

現在ビジネスケアラーである管理職(男女)の意識調査結果からは、女性管理職ケアラーの負担感は男性管理職ケアラーよりもかなり高いレベルにあることが判ります。

介護にかかる負担が「辛い」と答えた女性管理職ケアラーは約7割となったほか、将来のキャリアがどうなるかと悩んでいる方々も49.3%にのぼりました。「女性を意思決定層に」、と育成・登用を加速しても、高齢化が進む中で企業側のビジネスケアラー支援が現状のままでは早晩、立ち行かなくなるリスクがあるといえるでしょう。

■カミングアウトしない問題をどう突破?─制度だけで解決できないビジネスケアラー支援

 もっとも、「介護になっても職場では相談しない」と考えている管理職の割合はかなり多く、対人事担当者に至っては男女ともに半数が「上司や会社には相談しない」と回答しています。実際、介護休業休暇制度、介護相談窓口等の利用率はどの企業でもかなり低く、多くの企業で軒並み1ケタ%台と苦戦しているのが実情です。

特に、既に育児と両立している女性管理職は、仕事を頑張りたいと思っている方ほど「育児は理解して貰えても介護との両立はそれほど理解されないのでは・・・」という不安を口にされる方が多い傾向がみられています。

これからさらに育成・登用されていく女性管理職が長きにわたって活躍し続けていくために、企業は以下のようなアクションをとることが必要になっています。

① 上司、同僚、部下を含む、会社全体の「仕事と介護の両立リテラシー」を格段に推進すること

② ビジネスケアラーが「当たり前に両立して活躍する」体制を構築するための、実践的な情報支援を加速すること

【「ビジネスケアラー最新実態レポート(2023年6月版)」調査概要】
調査期間:2019年5月から2023年6月末
調査対象及び有効回答数:
①仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」を利用した従業員規模 500人以上の企業に勤める38,908名
②仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」を利用した従業員規模 500人以上の企業に勤める男女管理職10,721名

上記のリクシスホワイトペーパー『ビジネスケアラー最新実態レポート(2023年6月版)』の詳細版は以下からダウンロードできます。
https://form.k3r.jp/lyxis/wpdllcat12

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