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【イベントレポート】『リクシス×ヴァリューズ シニア市場に関する共催オンラインセミナー~在宅介護の当事者からフレイル、プレフレイルまで、商品購入に関する考え方、価値観を調査~』

【イベントレポート】『リクシス×ヴァリューズ シニア市場に関する共催オンラインセミナー~在宅介護の当事者からフレイル、プレフレイルまで、商品購入に関する考え方、価値観を調査~』

去る2020年7月10日に、リクシスは株式会社ヴァリューズ様と共催で、シニアをターゲットにしたマーケティングご担当者様向けのオンラインセミナーを開催いたしました。

一口にシニアと言っても、そこには公的介護保険制度による要介護認定を受けている方(要介護者)から、その予備軍とされるフレイル(虚弱)、プレフレイル(前虚弱)、そして健康な方々が存在しており、状態像ごとに多様な生活様式があります。多くの企業様が新たなサービスを展開していくためにも、それぞれのシニア層の生活実態を掴んだ上で、ターゲットを定めていくことは大変重要なことと捉えております。

このようなリクシスの考えのもと、セミナー当日は約100名以上の方々にご参加を頂きました。ご参加企業様の業種は様々で、シニア市場への関心の高さが伺えました。そうした中、セミナーでは以下の3つのご報告をさせて頂きました。

<要介護者とフレイル、プレフレイルの生活実態報告>

リクシスはこれまで、在宅介護を受ける要介護者の方々、その家族、介護職をはじめとした従事者の方々に、多様なインタビュー、アンケート等を行って参りました。要介護者は認知症の方や一人暮らしの方、老夫婦世帯など、多様な心身状態や生活環境にあり、そうした方々に対して直接アクセスできることがリクシスの強みです。そのように当事者からダイレクトに得た調査結果の一部をご紹介いたしました。

例えば、一般的に要介護者の食事では嚥下(飲み込み)機能の低下を想定して、柔らか食や刻み食、ペースト食、トロミをつけた飲料などを想定する方が多いです。しかし、リクシスの調査からは、もっとも重度な状態の要介護度5の方々でも、半数以上が私たち健常者と同じ普通食を召し上がっているという調査結果をお伝えいたしました。

他には、そもそも要介護者、フレイル、プレフレイル、健康なシニアが日本では一体何人いらっしゃるのかという、マーケットの規模そのものについての情報もお伝えいたしました。

こうした報告に対して「仮説は持っていたものの、それを裏付けるデータを持ち得ていなかったため、本日のセミナーで裏付けができて、とても参考になりました」「シニアの身体的・介護段階による各フェーズにおいて分析されたリサーチ結果が大変興味深かった」「そもそもこのような調査が可能、ということ自体初めて知った」といった参加者の皆様から満足度の高いお声を頂きました。

<森永製菓株式会社様によるサービスご利用事例のご報告>

次に、森永製菓株式会社 新領域創造事業部マネージャーの平野智也様より、リクシスの具体的な調査サービスをご利用頂いた事例についてご報告を頂きました。

森永製菓様は新商品のプロモーションにおける事前調査として、リクシスが持つパネル(シニアとその家族)に商品の実販売テストを行い、その後のアンケートを含めた結果報告を得るというリクシスのサービスをご利用されました。

これまでの事前調査に比べて、ターゲットとなる方々へのダイレクトな実販売調査ということもあり、多くの有益な反応を得られたとのことでした。

セミナーご参加者様からも「森永製菓さんの課題・仮説~なぜ調査に至ったのかが知れて大変参考になった」「事例紹介で具体的にどのように活用されたのかイメージできた」との声を頂き、実際に商品・サービス開発、販売におけるイメージが描けたご様子でした。

<ヴァリューズ様によるシニアのWeb行動ログ調査報告>

ヴァリューズ様は、独自のビックデータ基盤と分析技術に基づくサービスを展開されています。セミナーでは、株式会社ヴァリューズ ソリューション局マネージャーの竹久真也様より、フレイル、プレフレイル層がインターネット上でどのような行動をしているか、どのようなサイトを多く利用しているか、といったWeb上の行動履歴から見える傾向についての調査報告を頂きました。

データに基づく報告から、こうした層は「MSN」「@nifty」など、PCやブラウザの初期設定のホームページや、「Yahoo!」など使い慣れているサービスを使い続けているという傾向があることが挙げられました。また、「Facebook」や「Twitter」といったSNSの利用や検索エンジンの利用は少なく、「日本経済新聞」「朝日新聞」など、新聞系ニュースの閲覧は比較的長いということから、自分用にカスタマイズされた情報よりも、従来型のメディアのような体験をウェブに求めている傾向が明らかになってきました。

こうした報告に対して「シニアのWeb行動の実態がわかり、ネット利用シニアが増えている今、認知経路についての新しい気づきがあった」「デフォ設定を使いがちという部分について、確かにそうだろうなと感じていましたが、改めてデータで確認できた点が良かったです」といった参加者の皆様の声を頂きました。

<まとめ>

以上のように、今回のリクシスと株式会社ヴァリューズ様によるセミナーでは、シニアマーケットへの進出を考える多くの企業様にとって、大変有用な情報をご提供できたと自負しております。

今後ますます注目されるシニア市場ですが、私たちの得意とするシニア層の様々な生活実態調査などを踏まえ、今後も企業の皆様の様々な企業活動のお役に立てるよう善処してまいります。

今後もこうしたセミナー等を通じて、皆様にとって少しでも有用なシニアマーケット情報をご提供してまいります。どんな些細なことでも構いませんので、ご興味ご関心をお寄せ頂きましたら、是非一度ご連絡ください。

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