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【佐々木医師に聞きました】高齢者の新型コロナウイルス感染症対策は?「すぐに病院に行ってはいけない」

【佐々木医師に聞きました】高齢者の新型コロナウイルス感染症対策は?「すぐに病院に行ってはいけない」

新型コロナウイルスは多くの人にとっては「長引く風邪」ですが、2割の方が重症化、「新型肺炎」を発症します。特に高齢者や基礎疾患のある人は新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすく、ワクチンも治療薬もまだ使えません。
たとえ早期発見できたとしても、重症化を防ぐ方法は今のところありません。

従って、高齢者は「感染しない・させない」ということがもっとも大切です。そのために有効とされているのが手洗いや必要時のマスクに加えて「社会的距離」。
つまり、人と距離をおく、人込みになるべく行かないこと。
①密閉された場所に②たくさんの人が③手の届く範囲に④一定時間一緒にいて⑤しゃべったり歌ったりしているような場所のリスクは特に高いと言われています。しかし、逆に言えば、上記の条件を満たさない場所であれば、外出してはいけない、ということではないのです。
人とすれ違う程度の道を散歩すること、仲の良い友人と近所の公園の桜の木の下でしばし春の訪れを楽しむこと、
このような活動での感染のリスクはほとんどありません。ぜひ外出の機会を作るようにしてください。
ただし、外では自分の顔を触らないこと、外出して帰ってきたら家の中をあちこち触る前に手を洗うことを忘れずに。カラオケやパチンコ、カフェやバーなどで長時間過ごすことはあまりお勧めできません。
友達と長くお話したい、ということであれば、対面ではなく、テレビ電話などはいかがでしょうか。そんなの無理、と思う人もいるかもしれませんが、お互いにスマートフォンやタブレットを持っているなら、実は簡単です。この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。一人では外出できない、外出するのが怖い、という場合には、自宅でできる運動を考えましょう。
一番簡単なのは片足立ち。何かに軽くつかまってもよいですが、交互に30秒ずつ片足立ちを3回くらい繰り返すと、散歩するのと同じくらい筋肉の刺激になります。そして、運動よりも大切なのが栄養です。
十分な運動ができなくても、しっかりとタンパク質を摂っていれば、筋肉量の減少を防ぐことができる、という報告があります。
外出しないのに食欲がない、という人もいるかもしれませんが、家に長くいられる分、料理に手間と時間をかけてみるのもよいかもしれません。最後に、お口のケアをしっかりと。

新型コロナウイルスに関してはまだ十分なデータはありませんが、かぜウィルス(従来からのコロナウイルスを含む)、インフルエンザウィルスに関しては、口腔ケアをしっかりとすることで、感染のリスクを大幅に下がることが知られています。なかなか外出できない今だからこそできることを考えて、実行してみましょう。
フレイルを防ぐために一番大切なのは、生活を楽しむことです。

佐々木 淳(医療法人社団悠翔会理事長・医師・LCAT監修者)